ふしみ【伏見】
京都市南部の区名。旧伏見市。豊臣秀吉が伏見城を築き、江戸時代は幕府直轄地。灘(なだ)と並ぶ酒造で知られ、伏見七名水と称される湧水があり、桃山陵近くの御香水(ごこうすい)は霊水として名高い。
ふしみ‐あまなが【伏見甘長】
⇒伏見唐辛子
ふしみいなり‐たいしゃ【伏見稲荷大社】
京都市伏見区にある神社。旧官幣大社。祭神は稲荷五社大明神(宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)・佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神(しのおおかみ))。和銅4年(711)秦公伊呂具(は...
ふしみ‐かいどう【伏見街道】
京都市東部を南北に走る道路の呼び名。五条通りから南下し伏見に通じる。沿道に東福寺・伏見稲荷大社がある。全長約6キロ。
ふしみ‐く【伏見区】
⇒伏見
ふしみ‐さんずん【伏見三寸】
伏見でつくられた葛籠(つづら)。小形の衣類入れで、庶民の嫁入り道具の一。「—の葛籠一荷」〈浮・五人女・二〉
ふしみ‐じゅうごこくぶね【伏見十五石船】
江戸時代、過書船(かしょぶね)とともに淀川に就航し、伏見から大坂まで貨客を運んだ伏見奉行支配下の15石積み川船。伏見船。
ふしみ‐じょう【伏見城】
伏見にあった城。文禄3年(1594)豊臣秀吉が住居として築城。秀吉の死後、子の秀頼は大坂城を本拠としたので、徳川家康が入城。豊臣家滅亡後の寛永2年(1625)幕命により破却。第二次大戦後、天守閣...
ふしみ‐とうがらし【伏見唐辛子】
トウガラシの一品種。京都の特産。長さ10〜15センチ程度で、先端がとがっていて細長い。辛みが少なく柔らかい。伏見甘長(あまなが)。
ふしみ‐にんぎょう【伏見人形】
伏見で産する土製の人形。江戸時代初めころから作られ、形・彩色の素朴なもの。伏見雛(びな)。