いつ‐し‐か【何^＝時しか】

の解説

《代名詞「いつ」に、強めの副助詞「し」、疑問の係助詞「か」の付いたものから》

［副］

1. １ いつのまにか。早くも。「—今年も暮れてしまった」

1. ２ 過去・未来の不定の時を表す。どの時かに。

   1. 「よし小説を読まざるとも—其 (その) 念起りつべし」〈逍遥・小説神髄〉

1. ３ 早くその時が来るようにと、事の実現を待ち望むさま。いつか早く。

   1. 「—御崎といふ所わたらむとのみなむ思ふ」〈土佐〉

1. ４ （あとに打消しの語を伴って用いる）いつになっても。

   1. 「—話になるためしはござりませぬよって」〈咄・臍の宿替・一〇〉

［形動ナリ］時期が、いかにも早すぎるさま。

1. 1. 「今度の譲位—なり」〈平家・四〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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