もよお・す〔もよほす〕【催す】

の解説

［動サ五（四）］

1. １ 人を集めて行事などを行う。開催する。「送別の宴を—・す」

1. ２ そういう気持ちにさせる。かきたてる。さそう。また、物事が起ころうとする兆候を見せる。きざす。「涙を—・す」「あわれを—・す」「吐きけを—・す」「眠けを—・す」

1. ３ 小便や大便がしたくなることを婉曲にいう語。

1. ４ せきたてる。催促する。

   1. 「煩悩には絶えず—・され」〈倉田・出家とその弟子〉

   2. 「東の院、急ぎ作らすべきよし、—・し仰せ給ふ」〈源・澪標〉

1. ５ 人を呼び集める。召集する。

   1. 「一門の人々にも触れ申せ。侍ども—・せ」〈平家・二〉

1. ６ 手はずを整える。準備する。

   1. 「あるべき事どもなど、こちたきまで—・しおかれ」〈増鏡・むら時雨〉

[可能]もよおせる

類語

• 兆す(きざす)
• 芽生える(めばえる)
• 萌芽(ほうが)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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