あま‐さえ【剰へ】
[副]《「あまっさへ」の促音の無表記》「あまつさえ」に同じ。「—うき恥の限りこそ見せつれ」〈落窪・四〉
あまっ‐さえ【剰へ】
[副]《「あまりさえ」の音変化》 1 「あまつさえ」に同じ。「中納言、大納言に経(へ)あがって—丞相(しょうじょう)の位に至る」〈平家・一〉 2 驚いたことに。事もあろうに。「判官—封をもとかず...
あまつ‐さえ【剰え】
[副]《「あまっさへ」の「っ」を、促音でなく読んでできた語》別の物事や状況が、さらに加わるさま。多く、悪い事柄が重なるときに用いる。そのうえ。おまけに。「吹雪は止まず、—日も暮れてしまった」
あまり‐さえ【剰へ】
[副]《「さえ」は副助詞》「あまつさえ」に同じ。「—疫癘(えきれい)うち添ひて」〈方丈記〉