くり‐や【厨】
《「涅(くり)屋(や)」の意で、黒くなっているところから》食物を調理する場所。台所。
くりやがわ‐の‐き【厨川の柵】
岩手県盛岡市の北西部にあった古代の砦(とりで)。康平5年(1062)前九年の役で、源頼義・義家父子が安倍貞任(さだとう)・宗任(むねとう)兄弟を攻め滅した所。
くりや‐め【厨女】
台所の仕事をする女。水仕女(みずしめ)。「—のきよげなるが、さし出でて」〈枕・六〇〉
ず【厨】
⇒ちゅう
ず‐し【厨子】
1 仏像・舎利・経巻を安置する仏具。正面に両開きの扉をつける。「玉虫の—」 2 食物・書籍などを入れる置き棚。内部に棚を設け、両開きの扉をつける。厨子棚。
ずし‐おう【厨子王】
伝説上の人物。姉の安寿とともに人買い山椒太夫(さんしょうだゆう)に売られて酷使されるが脱出し、のち、敵を討つ。→山椒太夫
ずし‐だな【厨子棚】
1 「厨子2」に同じ。 2 武家の調度の一。三段からなる置き棚で、中・下段に両開きの扉をつけたもの。江戸時代には大名家の嫁入り道具ともなった。→三棚(さんたな)
ちゅう【厨】
[人名用漢字] [音]チュウ(漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]くりや 〈チュウ〉 1 台所。炊事場。くりや。「厨人・厨房/庖厨(ほうちゅう)」 2 ひつ。はこ。「書厨」 〈ズ〉ひつ。はこ。「厨子...
ちゅう‐かい【厨芥】
台所から出る野菜のくずや食べ物の残りなどのごみ。
ちゅう‐じん【厨人】
料理人。まかないかた。