とり【取(り)】
[名] 1 取ること。また、その人。多く他の語と複合して用いる。「音頭—」「かじ—」「月給—」 2 《多く「トリ」と書く》寄席で、最後に出演する人。「—をつとめる」 3 最後に上演・上映する呼...
とり‐あい【取(り)合い】
1 一つのものを取ろうとして争うこと。奪い合い。「席の—」 2 つり合っていること。また、取り合わせ。配合。「上着にかかはらず、肌着との—なり」〈色道大鏡・三〉
とり‐あ・う【取り敢ふ】
[動ハ下二] 1 余裕をもって取る。ちゃんと取る。多く、あとに打消しの表現を伴って用いる。「蓑も笠も—・へで、しとどにぬれて惑ひ来にけり」〈伊勢・一〇七〉 2 前もって用意する。準備する。「かね...
とり‐あ・う【取(り)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 一つのものを取ろうとして争う。奪い合う。「遺産を—・う」 2 (多くあとに打消しの語を伴って用いる)相手になる。かかわり合う。「笑って—・わない」「—・う価値がない」 3...
とりあえ‐ず【取り敢えず】
[副] 1 ほかのことはさしおいて、まず第一に。なにはさておき。「—母に合格を知らせる」「—お礼まで」 2 何する間もなく。すぐに。「—応急処置をして、病院へ運ぶ」 [補説]「取り敢えずの」の形...
とり‐あげ【取(り)上げ】
取り上げること。
とりあげ‐おや【取(り)上げ親】
生まれた子供を取り上げた人が仮親(かりおや)になること。また、その人。子取り親。
とりあげ‐がみ【取り上げ髪】
無造作にたぐり上げてたばねた髪。「—、ものぬりたる顔にもあらずして」〈浮・諸艶大鑑・五〉
とりあげ‐ばば【取(り)上げ婆】
出産のときに子供を取り上げたり、産婦・産児の世話をしたりする女性。昔は年配の人が多かったのでいう。助産婦。
とりあげ‐まご【取(り)上げ孫】
介助して取り上げた子。取り上げ婆(ばば)に対して孫といった。