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辞書
1 初夏に赤い花をつける植物の名。ニワウメ・ニワザクラなど諸説がある。
「夏まけて咲きたる—ひさかたの雨うち降らば移ろひなむか」〈万・一四八五〉
2 「唐棣花 (はねず) 色」の略。
「浄位より已上 (かみつかた) は、ならびに—を着る」〈天武紀〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
はねずいろ【唐棣花色】
ハネズの花のような、白みを帯びた赤い色。色があせやすいという。「山吹のにほへる妹が—の赤裳の姿夢に見えつつ」〈万・二七八六〉
はねずいろの【唐棣花色の】
[枕]ハネズで染めた色があせやすい意から、「うつろひやすし」に掛かる。「思はじと言ひてしものを—移ろひやすき吾が心かも」〈万・六五七〉
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