てん‐ぐ【天狗】
1 深山に住むという妖怪。山伏姿で、顔が赤くて鼻が高く、背に翼があり、手には羽団扇(はうちわ)・太刀・金剛杖を持つ。神通力があって、自由に飛行するという。鼻の高い大天狗や烏天狗などがある。各地に...
てんぐかいじょう【天狗廻状】
半井桃水の時代小説。明治40年(1907)発表。
てんぐ‐かぜ【天狗風】
突然はげしく吹きおろす旋風。つむじかぜ。
てんぐ‐こうもり【天狗蝙蝠】
ヒナコウモリ科の哺乳類。小形で体長3〜6センチ。鼻孔が管状で突き出ている。昆虫を捕食。日本・東南アジアに分布、森林などにすむ。
てんぐ‐ざる【天狗猿】
オナガザル科の哺乳類。体長約70センチ、尾長も同じくらい。顔が赤く、鼻は長くて先が垂れる。ボルネオ島に分布、水辺近くの森林にすみ、木の葉や芽を食べる。
てんぐ‐す【天狗巣】
樹木の一部の枝が小枝を密生して出しているもの。巣のように見え、天狗の休み場と思われていた。
てんぐ‐すけば【天狗透翅】
半翅(はんし)目テングスケバ科の昆虫。体長約1センチ、淡緑色で、翅(はね)は透明。ウンカに似るが、頭部が天狗の鼻のように突出している。稲・サトウキビなどを吸汁。
てんぐす‐びょう【天狗巣病】
枝の一部が膨れ、そこから小枝が群がり出る病害。菌類の寄生によるもので、桜などではこの枝には花がつかない。
てんぐ‐たけ【天狗茸】
テングタケ科のキノコ。有毒。夏から秋、松林などに生える。大形で、高さ約20センチ。傘は褐色で白いいぼが点在し、柄は白色で中ほどに白い膜をもつ。はえとりたけ。《季 秋》「—立けり魔所の這入口(はい...
てんぐ‐たのもし【天狗頼母子】
1 富くじをまねたばくちの一種。曲物(まげもの)に1から15までの木札を入れ、錐(きり)で突き刺して、札を当てるもの。「右の手に錐(きり)を持ちて、—と名づけ、道行く人を詐(たら)し」〈浮・二十...