いかに‐も【如^＝何にも】

の解説

［連語］《「も」は係助詞》

1. １ 程度・状態のはなはだしいことを表す。どう考えても。全く。実に。「—残念そうだ」

1. ２ 相手の考えを強く肯定する意を表す。なるほど。確かに。「—、おっしゃるとおりです」「—、私が本人です」

1. ３ まさしく。さも。「—君らしい」「—本物らしくみえる」

1. ４ （あとに打消しの語を伴って）どうしても。けっして。

   1. 「東国北国のいくさ—しづまらず」〈平家・七〉

1. ５ 困難であるが実現させたいという気持ちを表す。なんとかして。ぜひ。

   1. 「—大事を残さず伝へて平家を討たん」〈謡・鞍馬天狗〉

1. ６ 状態・手段などを特に限定せず、漠然と認める気持ちを表す。どのようにでも。

   1. 「ただ—のたまはするままに」〈和泉式部日記〉

1. ７ （「いかにもなる」の形で）死ぬことの遠回しな言い方。

   1. 「われ—なりなん後は」〈平家・六〉

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出典：デジタル大辞泉（小学館）

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