ある選挙区の議員定数と有権者数との比率が、他の選挙区における比率と著しく均衡を欠くこと。議員一人当たりの有権者数が少ない選挙区ほど有権者の一票の価値は大きくなる。不均衡を是正するため、選挙区の定数や区割りを変更するなどの調整が行われているが、衆院選で2倍以上、参院選で5倍前後の格差が生じる状態が続いている。→一票の格差
[補説]最高裁判所が違憲状態とした選挙区割りのまま
平成24年(2012)12月に
実施された衆院選では、不均衡が
拡大し、広島高等裁判所と同岡山支部が
選挙を
違憲で
無効とする
判決を下した。これを受けて公職選挙法が
改正され、一票の
格差が2倍未満になるよう区割りが
改定されたが、
同年11月、最高裁判所は
違憲状態との
判断を示した。
平成25年(2013)7月の参院選では一票の
格差が4.77倍となり、一審で違憲無効判決が言い渡されたが、最高裁判所は違憲状態との
判断を示している。