アメリカのよる【アメリカの夜】
阿部和重の処女小説。平成6年(1994)、第37回群像新人文学賞受賞。応募時のタイトルは「生ける屍の夜」。
い・く【生く】
[動カ四] 1 生命を保つ。生存する。生きる。「—・ける屍(しかばね)」「限りとて別るる道の悲しきに—・かまほしきは命なりけり」〈源・桐壺〉 2 生き延びる。「—・かん定辛くてこそ—・かめ」〈...
いけ‐る‐しかばね【生ける屍】
[連語]肉体的に生きているだけで、精神的には死んだも同然の人。 [補説]戯曲名別項。→生ける屍
かい【峡】
《動詞「か(交)う」の連用形「交い」から。交差するところの意》両側に山が迫っている所。山と山の間。山かい。「月が山の—から覗(のぞ)いて谷間に堆(うずたか)い屍(しかばね)を照らした」〈中島敦・李陵〉
かろうと【屍櫃】
《「からひつ」の音変化。「かろうど」とも》 1 「からひつ(屍櫃)」に同じ。「石の—の蓋のふっとするほど謡ひ入れて」〈虎明狂・二千石〉 2 遺骨を納めるために、墓石の下に設けた石室。
くさ‐む・す【草生す/草産す】
[動サ五(四)]《「むす」は、生じる意》草が生える。草が生い茂る。「墓に—・す」「山行かば—・す屍(かばね)」〈万・四〇九四〉
し【屍】
[音]シ(呉)(漢) [訓]かばね しかばね 死体。しかばね。「屍骸(しがい)・屍体・屍斑(しはん)/検屍・死屍」
屍(しかばね)に鞭(むち)打(う)・つ
「死屍(しし)に鞭打つ」に同じ。
死屍(しし)に鞭(むち)打(う)つ
《伍子胥(ごししょ)が、楚(そ)の平王の死体を鞭打って父兄の恨みを晴らしたという、「史記」伍子胥伝の故事から》死んだ人の言行を非難する。屍(しかばね)に鞭打つ。
死者(ししゃ)に鞭(むち)打(う)・つ
「死屍(しし)に鞭打つ」に同じ。