やまのてことば【山の手言葉】
東京語のうち、主として山の手方面で話される言葉。江戸の旗本・御家人の言葉の流れをくみ、明治以後主として山の手に住む知識階級が使う言語。
やまのてせん【山手線】
東京都、品川から新宿・池袋を経て田端に至るJR線。全長20.6キロ。また、東海道本線・東北本線に乗り入れて、田端・上野・東京・品川を結び、環状に運転される電車線の通称。1周34.5キロ。明治18年(1885)品川・赤羽間の開通に始まり、昭和47年(1972)池袋・赤羽間を赤羽線として分離し、名称も「やまてせん」から改めた。
やまのてやっこ【山の手奴】
近世、江戸の山の手の大名・旗本に雇われた奴。赤坂奴 (あかさかやっこ) 。「やっこやっこ小奴に—」〈浄・栬狩剣本地〉
出典:青空文庫
・・・勿論東京の山の手の邸宅に住んでいるのですね。背のすらりとした、もの・・・ 芥川竜之介「或恋愛小説」
・・・町気質よりは伝法な、山の手には勿論縁の遠い、――云わば河岸の鮪の鮨・・・ 芥川竜之介「魚河岸」
・・・ この三年間、自分は山の手の郊外に、雑木林のかげになっている書斎で・・・ 芥川竜之介「大川の水」