ひっ‐ぱり【引っ張り】
1 引っ張ること。 2 路傍に立って通行人の袖を引っ張って客をとった売春婦。よたか。つじぎみ。「夜鷹だか、—だか」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 3 合同ですること。共同。「爰(ここ)では花も—にもら...
ひっぱり‐おうりょく【引っ張り応力】
物体が外力によって引っ張られるとき、それに応じて内部に生じる力。
ひっぱり‐きょうど【引っ張り強度】
繊維や金属などが一定方向に引っ張られたときに、断裂せずに耐える限界の強度。→剪断強度
ひっぱり‐こ・む【引っ張り込む】
[動マ五(四)] 1 引っ張って中へ入れる。「馬を厩舎へ—・む」 2 むりに仲間に入れる。「仲間に—・む」
ひっぱり‐しけん【引っ張り試験】
工業材料の試験片に引っ張り力を加え、破壊するまでの伸び・耐力などを測定する材料試験。
ひっぱり‐だこ【引っ張り凧/引っ張り蛸】
1 人気があって、多くの人から争って求められること。また、その人やその物。「あちこちから—の売れっ子」 2 磔(はりつけ)の刑。「片仮名の木の空で、このやうに手を広げ—は知れたこと」〈浄・歌念仏〉
ひっぱり‐だ・す【引っ張り出す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って出す。「中身を—・す」「外に—・して説教する」 2 むりに表立った場所や地位に出す。「口説かれて市長候補に—・される」
ひっぱり‐つよさ【引っ張り強さ】
物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力。抗張力。
ひっぱり‐の‐みえ【引っ張りの見得】
歌舞伎の見得の一。各人物が互いに心理的に引っ張り合っているような緊張した形に静止する演技。多く幕切れに用いる。
ひっぱり‐まわ・す【引っ張り回す】
[動サ五(四)] 1 あちらこちらと連れて歩く。「先輩に得意先を—・された」 2 思うように人を動かす。「騒動に—・される」