いい‐な・す【言い做す】
[動サ五(四)] 1 事実とは違うことを事実らしく言う。「彼が犯人であるかのように—・す」「針を棒に—・す」 2 取りなして言う。取りはからって言う。「巧みに—・して仲直りさせる」 3 特に強調...
いきどおろし・い【憤ろしい】
[形][文]いきどほろ・し[シク]《動詞「いきどおる」の形容詞化》 1 憤りを覚えるさま。腹立たしい。「この何者かの非常に横柄な口調は、其奴が闇で覆面して居るからだと思うと、彼は非常に—・かった...
うつ【鬱/欝】
[名]心が晴れ晴れしないこと。気がふさぐこと。憂鬱。「酒で—を散じる」「—状態」 [ト・タル][文][形動タリ]草木が生い茂っているさま。鬱蒼(うっそう)。「周囲は老樹—として繁り」〈独歩・...
うつ【鬱】
[常用漢字] [音]ウツ(漢) 1 草木がこんもりと茂る。「鬱然・鬱蒼(うっそう)」 2 ふさがる。気分が中にこもる。「鬱鬱・鬱血・鬱積/陰鬱・躁鬱(そううつ)・沈鬱・憂鬱」 3 こもった気が盛...
うつ‐びょう【鬱病】
憂鬱な気分が毎日続き、興味や喜びが感じられなくなる精神疾患。気分障害の一つ。不眠や過眠、食欲不振や過食、頭痛、倦怠感(けんたいかん)などの身体症状を伴い、病状が進行すると、自分には価値がないと感...
うつ‐ゆう【鬱憂】
[名](スル)心がふさいで晴れ晴れとしないこと。憂鬱。「功名の為に—せば此(か)くの如く、終に発狂するに」〈織田訳・花柳春話〉
うれい【憂い/愁い/患い】
《「うれえ」の音変化》 1 予測される悪い事態に対する心配・気づかい。うれえ。「後顧の—」 2 嘆き悲しむこと。憂鬱(ゆううつ)で心が晴れないこと。うれえ。「—に沈んだ顔」 [補説]ふつう1は「...
おもい‐な・す【思い做す】
[動サ五(四)] 1 …のように心に受け取る。思い込む。「センチメンタルな彼を一個超人のようなと—・している友だちさえあった」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉 2 推定して、それと決める。「おのづから、...
かた・げる【担げる】
[動ガ下一][文]かた・ぐ[ガ下二]《「かた(肩)」の動詞化》 1 肩にのせる。になう。かつぐ。「錆びた鋸と桑剪(き)り鋏とを—・げた彼が」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉 2 負担する。また、負かされ...
かん‐だ・つ【癇立つ】
[動タ五(四)]神経が高ぶって怒りっぽくなる。「ガラス板が、がちゃがちゃと揺れどおしに揺れて、彼の耳と心とを—・たせた」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉