ひょう‐し【拍子】
1 音楽用語。 ㋐音楽のリズムを形成する基本単位。一定数の拍(はく)の集まりで、強拍と弱拍との組み合わせからなる。拍の数により二拍子・三拍子などという。雅楽では早(はや)拍子・延(のべ)拍子など...
ひょうし‐きごう【拍子記号】
楽曲の拍子を示す記号。¾(4分の3拍子)のように書き記し、分母は1拍に数える音符の種類、分子は1小節中の拍数を示す。
ひょうし‐ぎ【拍子木】
方柱形の堅い木で、打ち合わせて鳴らすもの。拍子をとったり、劇場などでの合図や夜回りの警戒などに用いたりする。柝(き)。
ひょうし‐ぬけ【拍子抜け】
[名](スル)張り合いがなくなること。「難問が簡単に解決して—する」
ひょうし‐ばん【拍子盤】
能や長唄の稽古などで、大鼓・小鼓・太鼓の代わりに張扇(はりおうぎ)で打って拍子をとるために用いる長方形の木製の台。張盤(はりばん)。
ひょうし‐まい【拍子舞】
歌舞伎舞踊で、地の三味線楽曲の一部を、演者が拍子に合わせ、または歌いながら舞うもの。
ひょうし‐まく【拍子幕】
歌舞伎で、幕切れの拍子木の打ち方の一。初めに一つ大きく打ち、続いて幕を引きながら小刻みに、徐々にテンポをゆるめ、引き終わったところでもう一つはっきりと打つ。
ひょうし‐もの【拍子物】
その時のはずみで成否が決まる物事。
拍子(ひょうし)を取(と)・る
音楽・歌舞などの調子に合わせて、掛け声をかけたり手を打ったりする。「からだで—・りながら歌う」
びゃく‐し【拍子/百師/百子】
《「ひゃくし」とも》「笏拍子(しゃくびょうし)」に同じ。