けすら・う【擬ふ】
[動ハ四]《「けずらう」とも》化粧する。装う。「男女のつくろひ—・ひたる顔の色」〈雑談集・四〉
なずら・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ四]類する。準ずる。「女御子たち二所、この御腹におはしませど、—・ひ給ふべきだにぞなかりける」〈源・桐壺〉 [動ハ下二]「なずらえる」の文語形。
なぞ・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ下二]《古くは「なそふ」とも》見立てる。くらべる。なぞらえる。「愛(うるは)しみ我が思ふ君はなでしこが花に—・へて見れど飽かぬかも」〈万・四四五一〉
なぞら・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ四]「なずらう」に同じ。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に—・へるいろにかさねば」〈片仮名本後撰・春中〉 [動ハ下二]「なぞらえる」の文語形。