さっ‐き【数奇】
[名・形動]「すうき(数奇)」に同じ。「—な運命」
さっきでん【数奇伝】
田岡嶺雲の自叙伝。明治44年(1911)から明治45年(1912)にかけて「中央公論」誌に連載。単行本は明治45年(1912)刊行。三宅雪嶺、堺利彦、泉鏡花が序文を寄せている。
すう‐き【数奇】
[名・形動]《「数」は運命、「奇」は不運の意》 1 運命のめぐりあわせが悪いこと。また、そのさま。不運。「報われることのなかった—な人」 2 運命に波乱の多いこと。また、そのさま。さっき。「—な...
すき【数寄/数奇】
《「好き」と同語源。「数寄」「数奇」は当て字》風流・風雅に心を寄せること。また、茶の湯・生け花などの風流・風雅の道。「—者(しゃ)」
すき‐しゃ【好き者/数寄者/数奇者】
1 物好きな人。好事家(こうずか)。すきもの。「—の間に平七が細工求めたき旨申さるる仁(じん)出来(いでき)」〈露伴・風流魔〉 2 数寄の道に専念する人。特に、茶道についていう。風流人。 3 色...
すき‐びと【好き人/数寄人/数奇人】
1 風流・風雅を解する人。また、物好きな人。すきもの。「茶饗して—をあそばしむ」〈胆大小心録〉 2 色好みの人。すきもの。「ある—ほのかに見奉りて、人知れず思ひ初め候ひける袖の色」〈伽・秋夜長〉
すき‐もの【好き者/数寄者/数奇者】
1 物好きな人。好事家(こうずか)。また、風流を好む人。すきしゃ。 2 好色な人。色好み。
すき‐や【数寄屋/数奇屋】
1 茶席・勝手・水屋などが備わった別棟の茶室。 2 「数寄屋造り」に同じ。
すきや‐がしら【数寄屋頭】
江戸幕府の職名。若年寄に属し、殿中の茶礼・茶器などをつかさどり、数寄屋坊主を統轄した。数寄屋坊主頭。
すきや‐げた【数寄屋下駄】
⇒露地(ろじ)下駄