おの【斧】
木をたたき切ったり、割ったりする道具。刃をもつ楔形(くさびがた)の鉄に、堅い木の柄をつけたもの。よき。
おの‐おれ【斧折】
カバノキ科の落葉高木。中部地方の北部山岳地帯に自生。樹皮は灰色。葉は広卵形で縁に不規則なぎざぎざがある。初夏、黄褐色の尾状の雄花と、円筒状の上向きの雌花をつける。材が非常に堅い。あずさみねばり。
おの‐づくり【斧旁】
漢字の旁(つくり)の一。「断」「斬」などの「斤」の称。
斧(おの)の柄(え)朽(く)つ
《「述異記」にみえる爛柯(らんか)の故事から》何かに心を奪われているうちに思わず長い時間を過ごしてしまうことのたとえ。→爛柯(らんか)
おの‐はじめ【斧始め】
1 「手斧(ちょうな)始め1」に同じ。 2 新年に初めて斧で木を切ること。《季 新年》「音のきて雑木山すそ—/爽雨」
ふ【斧】
[人名用漢字] [音]フ(呉)(漢) [訓]おの よき 大型のおの。「斧鉞(ふえつ)・斧斤(ふきん)・斧鑿(ふさく)・斧正/石斧・雷斧」 [難読]手斧(ちょうな)
ふ‐えつ【斧鉞/鈇鉞】
1 おのと、まさかり。 2 文章に手を入れて直すこと。添削。「—を加える」 3 《1が、軍中での極刑の具であったところから》重い刑罰。重刑。「—の誅(ちゅう)」 4 昔、中国の刑具。君主が出征す...
ふ‐きん【斧斤】
おの。まさかり。
ふ‐さく【斧鑿】
1 おのとのみ。また、それで細工すること。 2 詩文などに技巧を凝らすこと。「其句の巧妙にして—の痕を留めず」〈子規・俳人蕪村〉
ふ‐せい【斧正】
他人の書いたものに遠慮なく筆を加えて正すこと。詩文の添削を頼むときにへりくだって用いる語。「—を請う」