めいてつほしん【明哲保身】
聡明で
物事の
道理に明るい人は、身を誤ることがないということ。また、
物事をうまく
処理するため、
危険に身をさらすことがないということ。
- 注記
- 「保身」の意を誤解して、自分の身の安全だけを考えて行動する、利己的な保身術・処世術の持ち主という意で用いることもある。「明哲めいてつ身みを保たもつ」と読み下す。
- 出典
- 『詩経しきょう』大雅たいが・烝民じょうみん
- 用例
- 他の弟子達がこれを一向に感じないのは、明哲保身主義が彼等に本能として、くっついているからだ。〈中島敦・弟子〉