いと‐な・し【暇無し】
[形ク]ひまがない。絶え間がない。忙しい。「一歳(ひととせ)に二度(ふたたび)も来(こ)ぬ春なれば—・く今日は花をこそ見れ」〈後拾遺・春上〉
いと‐ま【暇/遑】
《「いと」は「いとなし」の「いと」で休みの時、「ま」は間の意》 1 用事のない時間。ひま。「休む—もない」 2 一時的に休むこと。休暇。「三日ほどのお—を乞う」 3 職務を離れること。辞職。また...
いとま‐ごい【暇乞い】
[名](スル) 1 別れを告げること。別れの言葉。「故郷に帰りますので—に参りました」 2 ひまをくれるように願い出ること。「主人に—する」
いとま‐ぶみ【暇文】
1 休暇または辞職を願う文書。「太政大臣、—出だして参り給はず」〈宇津保・国譲下〉 2 離縁状。
暇(いとま)申(もう)・す
1 休暇を取りたいとお願い申し上げる。「おほやけには、筑紫の国に湯あみにまからむとて—・して」〈竹取〉 2 別れの言葉を申し上げる。「—・して、さらばよとて」〈謡・安宅〉
暇(いとま)を取(と)・る
主人や夫に願い出て、主従や夫婦の関係を断ち切る。「—・って郷里に帰る」
暇(いとま)をや・る
使用人などに対し、関係を断つ。ひまをやる。
か【暇】
[常用漢字] [音]カ(漢) [訓]ひま いとま 〈カ〉仕事のない時間。仕事のあい間。「閑暇・休暇・賜暇・小暇・寸暇・請暇・余暇」 〈ひま〉「暇人(ひまじん)/手間暇(てまひま)」
か‐じつ【暇日】
ひまな日。仕事が休みの日。「西走東奔遂に—なからんとす」〈織田訳・花柳春話〉
ひま【暇/閑】
[名] 1 継続する動作などの合間に生じるわずかの時間。「食事をする—もない」「—を見て外出する」 2 事をするための一定の時間。「—のかかる仕事」「手間—」 3 自由に使える時間。なすべきこ...