さよふけ‐がた【小夜更け方】
夜の更けるころ。「かやり火の—の下こがれ苦しや我身人知れずのみ」〈新古今・恋一〉
しん‐しん【深深/沈沈】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あたりがひっそりと静まりかえっているさま。森森(しんしん)。「夜が—と更ける」 2 寒さなどが身にしみとおるさま。「冷気が—と身にこたえる」
しん‐ちん【深沈】
[名・形動]落ち着いていて、物事に動じないこと。深くもの静かなこと。また、そのさま。「—なる荒尾も已むを得ざらんように破顔しつ」〈紅葉・金色夜叉〉 [ト・タル][文][形動タリ] 1 落ち着...
ふ・ける【老ける】
[動カ下一][文]ふ・く[カ下二]《「更ける」と同語源》年をとる。また、年寄りじみる。「年の割には—・けてみえる」
ふけ・る【耽る】
[動ラ五(四)]《「更ける」と同語源》 1 一つの物事に熱中する。夢中になる。「瞑想に—・る」「雑談に—・っていて客が来たのに気付かない」 2 動詞の連用形に付いて、他のことを忘れて一心にする意...
ふけ‐わた・る【更け渡る】
[動ラ五(四)]夜がすっかり更ける。「夜も—・る丑(うし)三つ時」
もち‐くた・つ【望降つ】
[動タ四]十五夜が更ける。一説に、十五夜が過ぎる。「—・ち清き月夜(つくよ)に我妹子(わぎもこ)に見せむと思ひしやどの橘(たちばな)」〈万・一五〇八〉
よ【夜】
日没から日の出までの間。よる。「—が明ける」「—が更ける」