出典:青空文庫
・・・こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に価値づける一助になれ・・・ 芥川竜之介「江口渙氏の事」
・・・置いて、つかまえ方、書き方のうまいのには、敬意を表せずにはいられな・・・ 芥川竜之介「校正後に」
・・・りくどい説明を含んだ書き方でごまかしているのである。が、これとても・・・ 織田作之助「大阪の可能性」
出典:gooニュース
【書方箋 この本、効キマス】第63回 『万物の黎明』 デヴィット・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ 著/濱口 桂一郎
人類史を裏返す1冊!? 「万物の黎明」(The Dawn of Everything)とは超絶的に大風呂敷なタイトルだが、元の副題(A New History of Humanity=人間性の新たな歴史)や邦訳の副題(人類史を根本からくつがえす)というのが、まあ妥当なところだろう。 著者の一人は本連載の初年度に取り上げた『ブルシット・ジョブ』のデヴィッド・グレーバー
【書方箋 この本、効キマス】第62回 『朝、空が見えます』 東 直子 著/荻原 裕幸
記憶に干渉する365の空 歌人であり小説家である東直子さんの、はじめての詩集となる『朝、空が見えます』がナナロク社から昨年末、刊行された。2017年の元日から大晦日までの、ツイッター(現X)上に投稿したことばから、日々の空の様子についての記述だけを抜き出し、詩として構成している。365のフラグメント(断章)は、それぞれが一行の詩であり、全体がまた一篇の詩としてまとまっているので
【書方箋 この本、効キマス】第60回 『停車場有情』 水上 勉 著/蜂谷 あす美
人生の転機が蘇る一冊 3月16日、北陸新幹線の金沢~敦賀が開業し、私の故郷である福井が東京と一本で結ばれるようになった。合わせて同区間の在来線を走り続けた「しらさぎ号」「サンダーバード号」などの特急列車たちは終焉を迎え、運行最終日の3月15日夜には大勢の「ありがとう」に見送られながら、赤いテールランプとともに去っていった。 大学進学とともに上京、以来首都圏で
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