う‐しき【有職】
僧職で、已講(いこう)・内供(ないぐ)・阿闍梨(あじゃり)の三つの総称。僧綱(そうごう)に次ぐ地位とされる。有職三綱(さんごう)。有職正三綱。
ゆう‐しき【有職】
⇒ゆうそく(有職)
ゆう‐しょく【有職】
1 職業をもっていること。有業。「—の女性」 2 ⇒ゆうそく(有職)
ゆう‐そく【有職/有識】
1 朝廷や公家の儀式・行事・官職などに関する知識。また、それに詳しい人。 2 学識のあること。また、その人。学者。「いと—の物のかぎりなむなりかし」〈宇津保・嵯峨院〉 3 諸芸にすぐれていること...
ゆうそく‐か【有職家】
朝廷や公家の儀式や行事の典故に通じている人。故実家。
ゆうそく‐こじつ【有職故実】
朝廷や公家の礼式・官職・法令・年中行事・軍陣などの先例・典故。また、それらを研究する学問。平安中期以後、公家や武家の間で重んじられた。
ゆうそく‐もんよう【有職文様】
平安時代以来、公家階級で装束・調度などに用いられた伝統的文様。他の分野の文様と区別して、近世以降この名でよばれる。小葵(こあおい)・窠文(かもん)・幸菱(さいわいびし)・三重襷(みえだすき)・唐...
ゆうそく‐よみ【有職読み】
中世の歌学で、歌人の名を音で読むこと。またはその読み方。藤原俊成(としなり)を「しゅんぜい」、藤原定家(さだいえ)を「ていか」と読むなど。また、近代にそれをまねて有名人の名を音読すること。伊藤博...
ゆう‐そこ【有職】
「ゆうそく(有職)」に同じ。「かのぬし—なれど」〈宇津保・菊の宴〉