こ‐だくみ【木工/木匠】
木材で家屋の建築・修理などをする人。大工。工匠。「—の道は小なるにせよ其(それ)に一心の誠を委ね」〈露伴・五重塔〉
も‐く【木工/杢】
1 木を使って建物や器物をつくる人。大工。こだくみ。「—修理の両棟梁」〈浄・双生隅田川〉 2 (杢)木目。また、木目のように同色で濃淡のある模様。「—糸(いと)」 [補説]「杢」は国字。
もく‐の‐かみ【木工頭】
1 木工寮(もくりょう)の長官。こだくみのかみ。むくのかみ。 2 大工の棟梁(とうりょう)。「惣門の内で羽のきく—」〈柳多留・五〉
こだくみ‐の‐つかさ【木工寮】
⇒もくりょう(木工寮)
もく‐りょう【木工寮】
律令制で、宮内省に属し、宮中の殿舎の造営や木材の伐採などをつかさどった役所。こだくみのつかさ。
もっ‐こう【木工】
1 大工。こだくみ。 2 木材を使って家具や調度品などを作ること。
もっ‐こうげい【木工芸】
木材を材料とする工芸。指物・挽(ひ)き物・刳(く)り物・曲げ物などがある。
もっこうしゅう【木工集】
柏木如亭の詩集。寛政5年(1793)刊行の第1詩集。