[形][文]はかな・し[ク]
  1. 束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。「—・い命」「—・い恋」

  1. 不確実であったり見込みがなかったりして、頼りにならないさま。「—・い望み」

  1. めどがつかない。見通しがはっきりしない。

    1. 「大空も雲のかけはしなくばこそ通ふ—・き嘆きをもせめ」〈かげろふ・下〉

  1. 甲斐がない。無駄である。

    1. 「行く水に数書くよりも—・きは思はぬ人を思ふなりけり」〈古今・恋一〉

  1. 取り立てていうほどではない。取るに足りない。

    1. 「—・くうち使ふ調度なども」〈宇津保・俊蔭〉

  1. 思慮分別が足りない。未熟である。また、愚かである。

    1. 「人々の花蝶やとめづるこそ—・くあやしけれ」〈堤・虫めづる姫君

  1. 粗末である。みすぼらしい。

    1. 「—・き単衣の萎えたるを着たるに」〈宇津保・俊蔭〉

[派生]はかなげ[形動]はかなさ[名]

出典:青空文庫

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