くる【枢】
「くるる(枢)」に同じ。「群玉(むらたま)の—にくぎ鎖し固めとし妹が心は動(あよ)くなめかも」〈万・四三九〇〉
くるる【枢】
1 開き戸を開閉するため、扉の回転軸の上下に設けた心棒の突起。また、その突起を上下の枠のくぼみに入れて戸が回転するようにした仕掛け。 2 戸締まりのため、戸の桟から敷居に差し込む止め木。また、そ...
くるる‐ど【枢戸】
くるるを使って開閉する戸。
くろろ【枢】
「くるる」の音変化。「赤小豆餅(あづきもち)搗(つ)けど搗かねど外よりも—は後へ明きにしものを」〈仮・仁勢物語・上〉
すう【枢〔樞〕】
[常用漢字] [音]スウ(慣) [訓]とぼそ くるる 物事のかなめとなるところ。「枢機・枢軸・枢要・枢密院/中枢」 [補説]原義は、扉の回転軸、とぼそ。 [名のり]たる
すう‐き【枢機】
《「枢」は戸の枢(くるる)、「機」は石弓の引き金》 1 物事の最も大切なところ。かなめ。要所。「組織の—」 2 重要な政務。「国政の—に参画する」 3 ある方面との有力なつながり。縁故。てづる。...
すうき‐きょう【枢機卿】
カトリック教会で、ローマ教皇に次ぐ高位聖職者。定員70名で枢機卿会議を構成し、教皇顧問としてその補佐に当たり、教皇選挙権をもつ。カーディナル。すうきけい。
すうき‐けい【枢機卿】
⇒すうききょう(枢機卿)
すう‐しょう【枢相】
枢密院議長の略称。
すう‐じく【枢軸】
《「枢」は戸の枢(くるる)、「軸」は車の心棒》 1 物事の中心となる部分。「—産業」 2 政治や権力の中心。「国の—」