え【柄】
1 手で握りやすいように、道具類につけた棒状の部分。取っ手。「ひしゃくの—」 2 キノコの、傘を支える部分。また、葉柄や花柄。
え‐かがみ【柄鏡】
柄のついた円形の銅鏡。明(みん)からの輸入品の影響で、室町時代以降に多く作られた。
え‐ごうろ【柄香炉】
《「えこうろ」とも》仏具の一。持ち運びできるように柄をつけた香炉。手炉。
え‐だいこ【柄太鼓】
打楽器の一。両面に皮を張った扁平な太鼓に柄をつけたもの。片手で持って、桴(ばち)で打ち鳴らす。手鼓(しゅこ)。
え‐だる【柄樽】
一対の高い柄を付け、それに提げ手を通した酒樽。小売り酒屋が得意先に配達するのに用いた。その一種で、祝儀用として漆塗りにしたものを角樽(つのだる)とよぶ。
え‐なが【柄長】
スズメ目エナガ科の鳥。林にみられ、全長14センチくらいで、尾が長く、全体の形がひしゃくに似る。全体に白っぽく、背が小豆色。ユーラシアの温帯・冷帯に広く分布。《季 夏》
柄(え)の無(な)い所(ところ)に柄(え)を挿(す)げる
無理に理屈をつけたり、口実を設けたりする。
え‐ぶり【朳/柄振(り)】
1 農具の一。長い柄の先に横板のついたくわのような形のもの。土をならしたり、穀物の実などをかき集めたりするのに用いる。えんぶり。 2 能の小道具の一。竹ざおの先に板をつけたもので、雪かきに用いる。
えぶり‐いた【柄振(り)板】
塀や庇(ひさし)の出し桁(げた)の端などを覆うための化粧板。
から【幹/柄】
1 草木のみき・茎。「粟—(あわがら)」「黍—(きびがら)」 2 矢の篦(の)。矢がら。 3 道具の柄(え)。〈和名抄〉