1 顔の向きを変えず目だけで横の方を見ること。また、その目つき。「—でにらむ」
2 (「…を横目に」の形で)ちょっと見るだけで、かかわろうとしないこと。「騒動を—に通りすぎる」
3 木目や紙の目などが横に通っていること。また、そのもの。
5 目をわきにそらすこと。わき見をすること。
「—もつかはずまもりゐ給へり」〈十訓抄・三〉
6 他に目を移すこと。他に心を移すこと。
「その後思ひかはして、また—する事なくて住みければ」〈宇治拾遺・九〉
8 「横目付 (よこめつけ) 」の略。
出典:青空文庫
・・・保吉は横目を使いながら、ちょっとその本を覗きこんだ、Essai 芥川竜之介「少年」
・・・そうして、そっと横目を使って、老人の容子を見た。道士は、顔を李と・・・ 芥川竜之介「仙人」
・・・彼は横目で時計を見た。時間は休みの喇叭までにたっぷり二十分は残っ・・・ 芥川竜之介「保吉の手帳から」