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辞書
1 猿が食物を頰に詰め込んでたくわえるところ。ニホンザル・ヒヒなどにある。ほおぶくろ。
2 武具の一。鉄面 (かなめん) の一種で、頰とあごを覆い、顔を保護するもの。
3 サルボオガイの別名。
4 江戸で、片手桶のこと。くみ出し桶。
「夏は—をつけて随意 (きまま) に汲ませる」〈滑・浮世風呂・四〉
5 (猿のようにばかげたやつの意で)人をののしったりするときに言う語。
「世間の奴を—と、眺めて見んと思ひつつ」〈黄・雁取帳〉
6 「猿頰面」の略。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
さるぼおがい【猿頰貝】
フネガイ科の二枚貝。内湾の潮間帯にすむ。貝殻は横長の楕円形で厚く、殻長7.5センチくらい。殻表に32本ほど放射肋 (ほうしゃろく) があり、黒褐色の毛状の皮をかぶる。肉は食用、殻は貝灰の材料。東京湾以南に分布。養殖もされる。藻貝 (もがい) 。
さるぼおてんじょう【猿頰天井】
竿縁 (さおぶち) に猿頰面をとった竿縁天井。
さるぼおめん【猿頰面】
切面 (きりめん) の一。60度くらいの角度に削り落とし、猿の頰のような形に面を取ったもの。天井の竿縁 (さおぶち) ・建具の桟などに用いる。
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