粛然（しゅくぜん）とは？意味・読み方・使い方

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しゅく‐ぜん【粛然】
の解説

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。「—として声なし」
1. 「—として諸人の議論を聞き居る内にも」〈鉄腸・花間鶯〉

２おごそかで整ったさま。
1. 「—とそびえているその姿には、…神秘が宿っている」〈有島・生れ出づる悩み〉

３真剣な気持ちで受け止め、つつしみかしこまるさま。
1. 「衣袴 (いこ) を正して先ず—とする」〈風葉・下士官〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

粛然の例文(7)

出典：青空文庫

･･･とくに感じて、夫人は粛然として見送りながら、遥に美術家の前程を祝･･･泉鏡花「伊勢之巻」
･･･には、傍目も触らず、粛然として廊下を長く打って、通って、広い講堂･･･泉鏡花「雪霊続記」
･･･ごとく大様に申して、粛然と立って導きますから、詮方なしに跟いて行･･･泉鏡花「湯女の魂」

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