主治医等が治療方針を決定するために、患者が脳死となっている可能性が高いかどうか臨床的に診断すること。診断基準は法的脳死判定とほぼ同じだが、患者の脳に致命的な損傷を与える可能性がある無呼吸テストは行わない。臨床的脳死と判断し、臓器提供を行う場合は、さらに法的脳死判定を行う。
[補説]自発呼吸がない
状態と認められることを
前提とし、
深昏睡、
瞳孔の
散大・
固定、
脳幹反射の
喪失、
平坦脳波を
確認する。深昏睡とは、痛み
刺激に対し全く
反応しない
状態、または痛み
刺激に対して開眼・発語・
運動しない
状態。法的脳死判定の
場合、これらの4
項目を
確認した後、
最後に
人工呼吸器を外して、自発呼吸が
消失していることを
確認する。