した【舌】
1 口腔底から突出している筋肉性の器官。粘膜に覆われ、非常によく動き、食物の攪拌(かくはん)・嚥下(えんげ)を助け、味覚・発音をつかさどる。べろ。 2 話すこと。言葉遣い。弁舌。「—を振るう」 ...
した‐うち【舌打ち】
[名](スル) 1 舌を上あごに当てて、ちっと鳴らすこと。いまいましさや、いらだちを表すしぐさ。「いかにも残念そうに—する」 2 したつづみ。「一膳めしに—鳴らすか」〈独歩・非凡なる凡人〉
した‐かき【舌掻き】
竹を薄く曲がりやすく削り、または歯磨き楊枝の柄の端を薄い刀状にして、舌苔(ぜったい)をかき落とすようにしたもの。したこき。
舌(した)が肥(こ)・える
「口が肥える」に同じ。
したがた‐どうぶつ【舌形動物】
動物界の一門。分類上、環形動物と節足動物の中間に位置。脊椎動物に寄生し、体はふつう扁平で細長い。イヌシタムシなど。舌虫(したむし)。ぜっけい動物。
舌(した)が長(なが)・い
よくしゃべる。おしゃべりである。
舌(した)が回(まわ)・る
よどみなくしゃべる。「よくあれだけ—・るものだ」
したきり‐すずめ【舌切り雀】
日本の昔話。原型は宇治拾遺物語に「腰折れ雀」の話がみえる。心やさしい爺(じじ)のかわいがっていた雀が糊(のり)をなめたので、意地悪な婆(ばば)は怒ってその舌を切って追い出す。爺は雀の宿をたずねて...
した‐さき【舌先】
1 舌の先端。 2 うわべばかりの物言い。弁舌。口先。「—ばかりで信用がおけない」 3 馬具の鐙(あぶみ)の、かかとの当たるほうの端。
したさき‐さんずん【舌先三寸】
口先だけでうまく相手をあしらうこと。また、その言葉。舌三寸。「—で金をだまし取る」 [補説]文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」では、「本心でない上辺(うわべ)だけの巧みな言葉」...