あから‐め【あから目】
1 一時、ほかへ目をそらすこと。よそ見。わき見。「獅子(しし)は前に猿の二の子を置きて—もせず守りゐたる」〈今昔・五・一四〉 2 一時、ほかの異性に心を移すこと。浮気。「いみじき色好みを、かく—...
あき‐がた【飽き方】
嫌気が差してくること。飽きがきはじめた状態。「色好みける女、—になる男のもとに」〈伊勢・一三一〉
いみ・じ
[形シク]《「い(忌)み」の形容詞化。忌まなければならないほどひどい、というところから》善悪ともに程度のはなはだしいさまにいう。 1 下にくる被修飾語の程度が並々でないさまを表す。はなはだしい。...
いろいろ・し【色色し】
[形シク] 1 華やかなさま。きらびやかなさま。「別して—・しくも出で立たず、白き大口に、白き直垂(ひたたれ)に紫革の紐(ひも)付けて」〈義経記・六〉 2 色好みであるさま。「—・しき者にて、…...
いろ‐めか・し【色めかし】
[形シク]恋の情趣を好むようにみえるさま。色好みらしい。「—・しうなよび給へるを、女にて見むはをかしかりぬべく」〈源・紅葉賀〉
おい‐くずお・る【老い頽る】
[動ラ下二]年をとってよぼよぼになる。老いぼれる。「色好みの—・れたる」〈枕・一六三〉
こう‐しょく【好色】
[名・形動] 1 色事の好きなこと。また、そのさま。色好み。「—な顔つき」 2 美しい容色。また、美人。「李夫人は—の、花のよそほひ衰へて」〈謡・花筐〉 3 色好みの女。また、遊女。「虎と云へる...
すき【好き】
[名・形動] 1 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「—な人」「—な道に進む」⇔嫌い。 2 片寄ってそのことを好むさま。物好き。また、特に、好色。色好み。「幹事を買って出るなんて、...
すき‐がま・し【好きがまし】
[形シク]色好みらしい。好色らしい。「かかること、ゆめ人に言ふな。—・しきやうなり」〈和泉式部日記〉
すき‐ごころ【好き心】
1 色好みの心。「—を出す」 2 好奇心。また、風流を好む心。