すがのね‐の【^×菅の根の】

の解説

［枕］

1. １ スゲの根は長く伸びて分かれ乱れるところから、「ながき」「乱る」にかかる。

   1. 「—長き春日 (はるひ) を恋ひ渡るかも」〈万・一九二一〉

1. ２ 「ね」の同音から、「ねもころ」にかかる。

   1. 「—ねもころ君が結びたるわが紐 (ひも) の緒を」〈万・二四七三〉

[補説]「根を絶つ」の意から「絶ゆ」を起こす序詞の一部にも用いられた。

• 「かきつはた佐紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこのころ」〈万・三〇五二〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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