あん‐ちゃく【安着】
[名](スル) 1 途中事故なく目的地に着くこと。「—の知らせが届く」 2 落ち着くこと。また、落ち着かせること。「政を整理して人心を—するにあらざれば」〈竜渓・経国美談〉
あんてい‐き【安定期】
1 物事が落ち着いた状態にある期間。 2 極相のこと。 3 妊娠中期に入り、胎盤が完成して母体の状況が落ち着く期間。
アール‐かてい【r過程】
超新星爆発における元素合成。rは「速い」(rapid)を意味し、高温・高密度の状態で、中性子捕獲が高速で生じて中性子過剰核が生成され、順次β崩壊を起こして安定核に落ち着く。鉄よりも重い重元素のう...
錨(いかり)を下(お)ろ・す
1 船舶などが錨を沈めて停泊する。「入り江で—・す」 2 ゆっくり落ち着く。尻を据える。「太鼓持ちも心安立てしてくれると思ひ、猶も—・して咄す」〈洒・四十八手〉
い‐しずま・る【居鎮まる】
[動ラ五(四)]座にすわって落ち着く。「—・って見ると隙間もる風は刃(やいば)のように鋭く切り込んできていた」〈有島・カインの末裔〉 「講師のぼりぬれば皆—・りて」〈枕・三五〉
いっ‐てい【一定】
[名](スル) 1 一つに定まって変わらないこと。「—の分量」「—の収入」 2 順序や方法などが決まっていること。「—の書式」「—の方針」 3 ある傾向・状態に落ち着くこと。「—した人気を保つ」...
胃(い)の腑(ふ)に落(お)・ちる
十分に納得がいく。胃の腑に落ち着く。「きさめが申した分ではさらさら—・ちませぬ」〈浄・今宮の心中〉
おさま・る【収まる/納まる】
[動ラ五(四)]《「治まる」と同語源》 1 一定の範囲の中にきちんと入る。「押し入れに—・る」「予算の範囲に—・る」 2 その場所に落ち着く。 ㋐受け入れられた状態になる。「食べた物が胃に—・る...
おち・いる【落ち居る】
[動ア上一][文][ワ上一] 1 気持ちが落ち着く。心が静まる。「大切な用事を仕懸けて罷(や)めたようで心が—・居ず」〈二葉亭・浮雲〉 2 あるべき場所に落ち着く。「昔、同じ所に宮づかへし侍りけ...
おもい‐しずま・る【思ひ鎮まる】
[動ラ四] 1 心が落ち着く。気持ちがしずまる。「そのほど過ぎなば、世にあるべきと—・りて」〈浜松・四〉 2 もの静かに落ち着いている。冷静である。「あまりうるはしき御有様のとけがたく恥づかしげ...