きょ‐む【虚無】
1 何物もなく、むなしいこと。空虚。 2 この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと。「—感」 3 虚心であること。「—自在の心」 4 無限の宇宙。大空。虚空(こくう)。 5 古代中...
きょむ‐しゅぎ【虚無主義】
⇒ニヒリズム
きょむ‐てき【虚無的】
[形動]世の中や人生などがむなしく思われるさま。「—な人生観」
きょむ‐とう【虚無党】
帝政ロシア時代、チェルヌイシェフスキーを指導者とする革命的民主主義者の党派の称。 ロシア皇帝暗殺などの非常手段に訴えた1870〜80年代の革命家たちを、非難してよんだ語。
きょむ‐の‐がく【虚無の学】
中国の戦国時代、老子が唱え、荘子などが受け継いだ学問。自然のままに、無為であることを道徳の極致とする。その末流が道家(どうか)となった。
きょむへのくもつ【虚無への供物】
塔晶夫の筆名で書かれた、中井英夫の長編小説。昭和37年(1962)、前半部分を第8回江戸川乱歩賞に応募、最終候補作のひとつとなる。後半部分を書き足して、昭和39年(1964)に刊行。後に、中井英...
こむ‐そう【虚無僧】
普化(ふけ)宗の有髪の僧。宗祖普化禅師の遺風と称して、天蓋(てんがい)とよぶ深編み笠をかぶり、首から袈裟(けさ)と餉箱(げばこ)を掛け、尺八を吹いて米銭を乞い、諸国を行脚し修行した。薦(こも)を...
こも【薦/菰】
1 マコモを粗く編んだむしろ。現在は多く、わらを用いる。こもむしろ。「荷車に—を掛ける」 2 「薦被(こもかぶ)り2」の略。おこも。 3 (「虚無」とも書く)「薦僧(こもそう)」の略。 4 マコ...