けい【蛍〔螢〕】
[常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]ほたる 〈ケイ〉昆虫の名。ホタル。「蛍火・蛍光・蛍雪・蛍窓」 〈ほたる(ぼたる)〉「蛍石・蛍火/源氏蛍」
けい‐か【蛍火】
蛍の光。ほたるび。「篝火は、里余の間に散列して、点々—の如く」〈竜渓・経国美談〉
けい‐こう【蛍光】
1 蛍の尾部から発する光。ほたる火。 2 ルミネセンスの一種。光あるいはX線・陰極線その他の放射線を当てられた物質から発する光あるいは放射線。当てるのをやめるとただちに消える。
けいこう‐エックスせん【蛍光X線】
物質にX線を照射したときに放射される特性X線の一種。物質の構成原子の内殻にある電子がはねとばされて空所ができ、この空所に外殻の電子がとび移るときに放出される。原子の種類によって特定の波長の蛍光X...
けいこうエックスせん‐ぶんせき【蛍光X線分析】
X線を照射したときに放射される蛍光X線を測定して、試料中の元素の検出・定量を行う分析法。その波長と強度から、ホウ素より重い元素を対象とした元素の組成や量についての情報が得られる。非破壊分析法の一...
けいこうガラス‐せんりょうけい【蛍光ガラス線量計】
放射線の線量を計測する線量計の一種。放射線を受けたガラス素子に紫外線を照射すると蛍光を発する、ラジオフォトルミネセンスという現象を利用する。受けた放射線の量に比例して蛍光量が変化するため、線量を...
けいこう‐けんびきょう【蛍光顕微鏡】
試料に紫外線などの励起光を照射し、試料が発する蛍光を観察する顕微鏡。医学、生物学の分野で広く用いられ、試料を蛍光色素で染色することにより、特定の部位や細胞などを選択的に観察したり、検査したりできる。
けいこう‐こうたいほう【蛍光抗体法】
蛍光色素のフルオレセインなどを利用して、細胞にある抗原あるいは抗体の所在を調べ、ウイルス感染の有無を知る方法。免疫蛍光法。FTA(fluorescent treponemal antibody)。
けいこう‐しきそ【蛍光色素】
照射された光のエネルギーを吸収して発光する色素。蛍光染料などで、X線を可視光に変えるために用いる。
けいこう‐スペクトル【蛍光スペクトル】
物質からの蛍光のスペクトル。蛍光のスペクトルは物質によって異なるため、各種の有機化合物や金属元素を同定する蛍光分析に用いられる。