ひん【賓】
敬ってもてなすべき客人。また、訪れて来た人。「仙宮の—と携はり」〈霊異記・上〉
ひん【賓】
[常用漢字] [音]ヒン(呉)(漢) [訓]まろうど 1 大切に扱われる客。「賓客/貴賓・迎賓・国賓・主賓・来賓」 2 主に対するもの。「賓辞」 [名のり]うら・つら [難読]賓頭盧(びんずる)
まら‐ひと【客/賓】
《「まら」は「まれ(稀)」の交替形》「まろうど」に同じ。「薬師は常のもあれど—の今の薬師貴かりけり賞(め)だしかりけり」〈仏足石歌〉
まれ‐びと【客/賓/客人】
《まれに来る人の意》 1 民俗学で、異郷から来訪する神をいう。人々の歓待を受けて帰ると考えられた。折口信夫の用語。 2 「まろうど」に同じ。「—の饗応なども」〈徒然・二三一〉
まろうど【客/賓/客人】
《「まらひと」の音変化。古くは「まろうと」》訪ねて来た人。きゃく。きゃくじん。「観兵の間に設けたる夕餉に急ぐ—、群立ちてここを過ぎぬ」〈鴎外・文づかひ〉