えん【鉛】
[常用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]なまり 1 なまり。「鉛管・鉛錘・鉛毒・鉛版」 2 おしろい。「鉛白・鉛粉」 3 なまりに似た物質。「鉛筆/亜鉛・黒鉛・蒼鉛(そうえん)」
えん‐か【鉛華】
おしろいのこと。昔、鉛を原料にした。鉛白(えんぱく)。鉛粉。
えんかい‐しょく【鉛灰色】
鉛の色のような灰色。なまり色。
えん‐かん【鉛管】
鉛で作った管。耐酸性が大きく容易に屈曲できるので、ガス・酸性液体・汚水用管などとして用いられる。
えん‐さく【鉛酢】
塩基性酢酸鉛の水溶液。収斂(しゅうれん)作用があり、湿布剤に用いる。
えん‐ざん【鉛槧】
詩文を書くこと。文筆に携わること。 [補説]「鉛」は鉛粉、または胡粉(ごふん)。「槧」は薄く削って字を書いた木の板。昔、中国で、「槧」に「鉛」で文字を書いたり塗り消したりしたことに基づく。
鉛槧(えんざん)に付(ふ)・す
印刷して書物にする。
えん‐し【鉛糸】
一端に鉛のおもりをつけた糸。測量などで、鉛直方向を知るために使用する。
えんしつ‐ほう【鉛室法】
硫酸の工業的製法の一。二酸化硫黄に触媒として酸化窒素をまぜ、鉛張りの室内で空気と水を作用させて作る。現在は用いられない。
えん‐じゅ【鉛樹】
鉛イオンの水溶液から析出した金属樹(樹枝状結晶)。