いん‐よう【陰陽】
1 中国古代の思想で、天地間にあり、互いに対立し依存し合いながら万物を形成している陰・陽2種の気。日・春・南・男などは陽、月・秋・北・女などは陰にあたる。おんよう。 2 「陰陽師(おんようじ)」...
いんよう‐か【陰陽家】
1 中国古代に活動した諸子百家の一。天文・暦数の学術をもとにし、陰陽説によって世界の構造や人間のあり方を説明しようとした人。 2 「陰陽師(おんようじ)」に同じ。
いんようごぎょう‐せつ【陰陽五行説】
中国の戦国時代に発生した陰陽説と五行説とが漢代に結びついて一体化した説。五行の木・火は陽、金・水は陰、土はその中間であるとし、これらの消長を観察することによって、天地の変異、人間界の吉凶など万象...
いんよう‐せん【陰陽線】
⇒蝋燭足(ろうそくあし)
いんよう‐れき【陰陽暦】
「太陰太陽暦」の略。
いんよう‐わごう【陰陽和合】
陰・陽二気の相互作用によって、万物が生成されること。転じて、男女の交合。
陰陽(いんよう)を燮理(しょうり)す
《「書経」から。「陰陽」は、万物を作り出す二つの気。「燮理」は、やわらげおさめること》政道が正しく行われれば、天地が感応して陰陽が自然にととのう。宰相が国をよく治めることについていう。
おん‐みょう【陰陽】
「おんよう」の連声(れんじょう)。
おんみょう‐じ【陰陽師】
⇒おんようじ(陰陽師) [補説]書名別項。→陰陽師
おんみょうじ【陰陽師】
夢枕獏の小説、また同作を第1作とする歴史伝奇小説のシリーズ名。平安時代の実在の陰陽師、安倍晴明を主人公とする。シリーズ第1作となる「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」は、昭和61年(1986...