出典:gooニュース
米雇用統計(25年1月)――非農業部門雇用者数は前月比+14.3万人と市場予想(+17.5万人)を下回る一方、失業率は低下
米国労働統計局(BLS)が1月の雇用統計を発表しました。市場予想に反して下回った雇用者数と失業率ですが、その背景にはいったいどのような要因があるのでしょうか。賃金上昇率や業種、労働参加率などの観点から分析してみましょう。本稿では、ニッセイ基礎研究所の窪谷浩氏が、米国の雇用統計について詳しく解説します。
雇用統計の年次改定で事業者調査と家計調査のギャップは縮小
米労働統計局(BLS)は2月7日に1月の雇用統計とともに事業所調査(CES)および家計調査(CPS)の年次改定を発表した。年次改定はサンプル調査に基づく雇用統計の精度を向上させるために行われる。具体的にはCESでは毎年3月のサンプル調査に基づく雇用水準を失業保険の税務記録に基づくほぼ完全な雇用者数に再固定するベンチマーク(基準)の改定が行われ、過去のデータが遡及改定される。
NY外為市場=ドル上昇、雇用統計受け利下げ観測後退
米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は14万3000人増と、前月(26万1000人増)から伸びが鈍化し、市場予想の17万人増も下回った一方で、失業率は4.0%と昨年5月以来の低水準となった。FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレヴィザーニ氏は「非農業部門雇用者数には特に傾向は見られない」と指摘。
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