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顕微鏡を使って精子卵子受精させる方法不妊治療として用いられ、広い意味での体外受精に含まれる。卵細胞に直接精子を注入するため、精子の運動率や形態異常がある場合にも受精可能となる。顕微授精は不妊治療の最終段階に位置づけられており、乏精子症精子無力症などには特に有効とされる。

[補説]顕微授精の操作胚培養士が行う。ICSI (イクシー) 法(卵細胞質内精子注入法)、PZD法(透明帯開孔法)、SUZI法(囲卵腔内精子注入法)などの方法があるが、現在はICSI法が主流。卵は卵胞の発育状況をみながら採卵し、精液洗浄濃縮したうえで、顕微鏡下で細いガラス管に精子1個を吸引し、1個の卵子の細胞質内に注入する。通常は、採取済みの正常卵子すべてについて顕微授精を行い、胚培養室で培養する。胚が発育しているかどうかは24〜72時間でわかる。正常発育した受精卵は、通常の体外受精と同じように子宮内に戻す。顕微授精によって誕生した子どもは、世界で数万人に上るとされる。
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