いくた‐けんぎょう【生田検校】
[1656〜1715]江戸中期の箏曲(そうきょく)家。八橋検校の門人の北島検校門下で、生田流を創始。それまで別々に演奏されていた三味線音楽の地歌と箏曲を組み合わせて演奏。
いくた‐よろず【生田万】
[1801〜1837]江戸後期の国学者。上野(こうずけ)館林の人。平田篤胤(ひらたあつたね)の門下で、越後の柏崎に桜園塾を開いた。天保の飢饉(ききん)の際、救民のために柏崎の陣屋を襲ったが、負傷...
いけい‐そうえつ【怡渓宗悦】
[1644〜1714]江戸中期の禅僧・茶人。江戸品川の東海寺高源院の開祖。茶道の石州流を学び、怡渓派を開いた。のち、大徳寺住持。法忍大定禅師。
いけだ‐そうたん【池田宗旦】
[1636〜1693]江戸前期の俳人。通称、俵屋孫兵衛。摂津国伊丹(いたみ)の人。伊丹で国文・俳諧を教えた。松井宗旦。
いけだ‐だいご【池田大伍】
[1885〜1942]劇作家。東京の生まれ。本名、銀次郎。文芸協会などの演劇活動に力を注ぎ、多くの戯曲を書いた。作「名月八幡祭」「西郷と豚姫」など。
いけだ‐てるまさ【池田輝政】
[1565〜1613]安土桃山時代から江戸初期にかけての武将。初め織田信長に、のち豊臣秀吉に仕えた。関ヶ原の戦いでは徳川家康に従って功をあげ、播磨(はりま)を領して姫路城を築いた。
いけべ‐りょう【池部良】
[1918〜2010]映画俳優。東京の生まれ。「青い山脈」などのヒット作に主演し、青春スターとして活躍。後年は文芸作などにも多く出演した。他の出演作に「雪国」「乾いた花」など。
イサム‐ノグチ【Isamu Noguchi】
[1904〜1988]日系米国人の彫刻家。詩人の野口米次郎と米国女性の子。パリでブランクーシに師事。金属や石・木を用いた抽象彫刻や建築装飾・家具設計などに幅広く活躍。
イザヤ【Isaiah】
前8世紀のイスラエルの預言者。外敵に悩むユダ王国にあって、神ヤーウェの聖と正義、また救いの王(メシア)の到来による平和を説き、民を導いた。
いしかわ‐たつぞう【石川達三】
[1905〜1985]小説家。秋田の生まれ。ブラジル移民団を描いた「蒼氓(そうぼう)」で第1回芥川賞を受けた。社会的モラルを探究した作品が多い。他に「日蔭の村」「風にそよぐ葦」「人間の壁」など。