いとう‐らんぐう【伊藤蘭嵎】
[1694〜1778]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の第5子。名は長堅。兄東涯に学び、和歌山藩主に仕えた。著「書反正」「詩古言」など。
いとかわ‐ひでお【糸川英夫】
[1912〜1999]航空工学者。東京の生まれ。戦闘機の設計技師を経て、昭和23年(1948)より東大教授。昭和30年(1955)にペンシルロケットの飛翔実験を成功させ、「日本のロケット開発の父...
いとく‐てんのう【懿徳天皇】
記紀で、第4代の天皇。安寧天皇の第2皇子。名は、大日本彦耜友(おおやまとひこすきとも)。皇居は軽曲峡宮(かるのまがりおのみや)。
いとやま‐あきこ【絲山秋子】
[1966〜 ]小説家。東京の生まれ。本名、西平秋子。会社勤務ののち作家デビュー。現代人の心の傷を作品に描く。「沖で待つ」で芥川賞受賞。他に「イッツ・オンリー・トーク」「袋小路の男」「勤労感謝の...
い‐とん【猗頓】
中国、春秋時代の大富豪。魯(ろ)の人。牛・羊を飼育し、製塩業を興して財を成したといわれる。生没年未詳。→陶朱(とうしゅ)猗頓の富
いどがわ‐いこ【井戸川射子】
[1987〜 ]詩人・小説家。兵庫の生まれ。平成31年(2019)詩集「する、されるユートピア」で中原中也賞、令和3年(2021)「ここはとても速い川」で野間文芸新人賞受賞。「この世の喜びよ」で...
イドリーシー【al-Idrīsī】
[1100〜1165]アラビアの地理学者。シチリアのロジェール2世に仕え、銀盤製の世界地図を作った。その地図解説書は「ロジェールの書」とよばれ、各地の物産・行政・風俗にも言及。アル=イドリーシー。
いながき‐たるほ【稲垣足穂】
[1900〜1977]小説家。大阪の生まれ。天体や文明の利器を題材にした幻想的な異色の作風で注目され、のち少年愛をテーマにした作品を書いた。小説「一千一秒物語」、随筆「少年愛の美学」など。
いながき‐ひろし【稲垣浩】
[1905〜1980]映画監督。東京の生まれ。本名、浩二郎。舞台俳優、映画俳優を経て映画監督となり、痛快な時代劇を次々と手がけた。昭和33年(1958)「無法松の一生」のリメーク版で、ベネチア国...
いな‐ただつぐ【伊奈忠次】
[1550〜1610]江戸初期の幕臣。通称、熊蔵。徳川家康の近習として、検地・治水・新田開発などに敏腕を振るう。初代関東郡代。