おぎがみ‐なおこ【荻上直子】
[1972〜 ]映画監督。千葉の生まれ。平凡な人々の静かな日常を淡々と、かつ叙情的に描いた作品で注目される。代表作「バーバー吉野」「かもめ食堂」「めがね」など。
おぎす‐たかのり【荻須高徳】
[1901〜1986]洋画家。愛知の生まれ。フランスに留学。佐伯祐三に師事し、ユトリロ的な画風でパリの風景を描いた。帰国後、新制作協会会員となるが、再びパリに戻り、サロン‐ド‐メに毎年招待出品。...
おぎの‐あんな【荻野アンナ】
[1956〜 ]小説家。神奈川の生まれ。本名、安奈。父はフランス系アメリカ人、母は画家の江見絹子。小学生のとき日本に帰化。「背負い水」で芥川賞受賞。エッセーでも知られる。他に「ホラ吹きアンリの冒...
おぎの‐ぎんこ【荻野吟子】
[1851〜1913]医師・婦人運動家。武蔵の生まれ。明治18年(1885)医術開業試験に合格、近代日本の最初の女性医師となる。日本キリスト教婦人矯風(きょうふう)会風俗部長、大日本婦人衛生会幹...
おぎゅう‐そらい【荻生徂徠】
[1666〜1728]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は双松(なべまつ)。字(あざな)は茂卿(しげのり)。別号、蘐園(けんえん)。また、物部氏の出であることから、中国風に物(ぶつ)徂徠と自称。朱子...
おぎわら‐しげひで【荻原重秀】
[1658〜1713]江戸中期の幕臣。勘定奉行。通称、彦次郎。貨幣改鋳を行い、一時的に幕府の財政難を救った。私利をむさぼったとされ、新井白石の弾劾により失脚。
おぎわら‐せいせんすい【荻原井泉水】
[1884〜1976]俳人。東京の生まれ。本名、藤吉。河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)とともに新傾向俳句を唱え、俳誌「層雲」を創刊。自由律俳句を確立。句集「原泉」「長流」、評論「旅人芭蕉」「奥...
おぎわら‐ひろし【荻原浩】
[1956〜 ]小説家。埼玉の生まれ。広告代理店勤務ののち文筆活動に入る。深刻なテーマをユーモアを交え描く作風で知られる。若年性認知症の苦悩を描いた「明日の記憶」で、山本周五郎賞受賞。短編集「海...
おぎわら‐もりえ【荻原守衛】
[1879〜1910]彫刻家。長野の生まれ。号は碌山(ろくざん)。小山正太郎に油絵を学び、のち渡仏して彫刻に転向。作風はロダンの内的生命力の表現に負うところが多く、近代彫刻の幕を開いた。遺作は郷...