ていかかずら【定家葛】
キョウチクトウ科の蔓性 (つるせい) の常緑樹。山野に自生。茎から気根を出して木や岩にはい上がる。葉は長楕円形で堅い。初夏、香りのある白い花が集まって咲く。花びらは5裂し、のち黄色に変わる。丁字葛 (ちょうじかずら) 。まさきのかずら。《季 秋 花=夏》
ていかかなづかい【定家仮名遣い】
鎌倉時代、藤原定家が平安後期の文献をもとに定めた同音の仮名の使い分け。定家の作と伝えられる「下官集 (げかんしゅう) 」の「嫌文字集」の条に「い」「ひ」「ゐ」、「え」「へ」「ゑ」、「お」「を」を区別している。そのうち「お」「を」は当時のアクセントの違いに基づく使い分けと推定される。のちに行阿が「仮名文字遣」で「は」「わ」、「ほ」「う」「ふ」「む」を増補して5類14文字の違いを示し、江戸中期まで和歌を作る場合に用いられた。
ていかづくえ【定家机】
歌人・文人などが用いた小さい文机。
出典:gooニュース
定家の直筆書は冷泉家当主が800年間代々継承、古今伝授箱は「畏れ多く」130年開かれず
冷泉家は、定家の孫にあたる為相(ためすけ)(鎌倉後期)を初代とする歌道宗家で、代々朝廷に仕え、将軍家の歌道の指導にもあたってきた。定家は、新古今和歌集の選者として知られる。
「絶対的で国宝級」藤原定家の古今和歌集注釈「顕注密勘」の原本見つかる 研究進展に期待
平安時代末期の学僧・顕昭(けんしょう)の注釈を引用し、その後、定家が同意や反論、家に伝わる説などを書き足したとされる。書き足りない場合は、上に紙を継ぎ足すなどした。下冊の最後に「承久三(1221)年三月廿八日 八座沈老」の署名と花押があり、鎌倉時代前期の定家自筆と判断した。
「国宝級」藤原定家直筆の古今和歌集の注釈書、冷泉家の蔵から見つかる…推敲の跡も生々しく
鎌倉時代を代表する歌人、藤原定家(1162~1241年)が記した古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」の原本が、定家の流れをくむ冷泉(れいぜい)家(京都市)で見つかった。
もっと調べる