とよかわ‐りょうへい【豊川良平】
[1852〜1920]実業家。高知の生まれ。本名、小野春弥。岩崎弥太郎の従弟。三菱財閥の基礎を確立。政・財界の重鎮として活躍した。
とよきいりひこ‐の‐みこと【豊城入彦命/豊木入日子命】
崇神(すじん)天皇の皇子。東国の上毛野君(かみつけののきみ)・下毛野君(しもつけののきみ)の祖とされる。
とよざわ‐だんぺい【豊沢団平】
[1828〜1898]義太夫節の三味線方。2世。播磨(はりま)の人。本名。加古仁兵衛。豊沢広助に師事。名人といわれ、明治期義太夫節の代表的太夫を育てた。「壺坂霊験記」などを作曲。
とよしま‐よしお【豊島与志雄】
[1890〜1955]小説家。福岡の生まれ。第三次「新思潮」同人。心理小説を多く発表。小説「野ざらし」「白い朝」「山吹の花」、翻訳「レミゼラブル」「ジャン=クリストフ」など。
とよすきいりひめ‐の‐みこと【豊鍬入姫命/豊鉏入日売命】
崇神天皇の皇女。最初の斎宮(いつきのみや)と伝えられる。
とよたけ‐やましろのしょうじょう【豊竹山城少掾】
[1878〜1967]義太夫節の太夫。東京の生まれ。本名、金杉弥太郎。前名、古靭(こうつぼ)太夫。秩父宮家から山城少掾を受領。義太夫節の古格を守りつつ、近代的芸風を確立。「熊谷陣屋」「道明寺」な...
とよたけ‐ろしょう【豊竹呂昇】
[1874〜1930]義太夫節の女太夫。愛知の生まれ。本名、永田仲。美声と美貌、巧みな撥(ばち)さばきで一世を風靡した。
とよたけ‐わかたゆう【豊竹若太夫】
義太夫節の太夫。 (初世)[1681〜1764]大坂の人。通称、河内屋勘右衛門。初世竹本義太夫の門人。元禄16年(1703)豊竹若太夫を名のり、竹本座に対抗して豊竹座を創設。のち、上野少掾・越...
とよだ‐しろう【豊田四郎】
[1906〜1977]映画監督。京都の生まれ。文学作品の映画化に佳作が多い。代表作「若い人」「小島の春」「夫婦善哉」など。
とよだ‐じょう【豊田穣】
[1920〜1994]小説家。満州の生まれ。本名、穣(みのる)。海軍軍人として出征し米軍の捕虜となった体験を生かした戦記文学や、重い主題を扱った私小説的な作品を執筆した。「長良川」で直木賞受賞。...