いいだ‐ただひこ【飯田忠彦】
[1800〜1860]江戸末期の歴史家・勤皇家。周防(すおう)の人。安政の大獄で謹慎処分。その後、桜田門外の変で取り調べを受け自刃。著「大日本野史」など。
おおしろ‐たつひろ【大城立裕】
[1925〜2020]小説家。沖縄の生まれ。米国軍占領下の沖縄で高校教師となり、のち琉球政府に勤務。沖縄史料編集所長、沖縄県立博物館長を務める。かたわら小説を執筆、「カクテル・パーティー」で芥川...
かわい‐えいじろう【河合栄治郎】
[1891〜1944]経済学者・思想家。東京の生まれ。東大教授。理想主義的自由主義の立場からマルクス主義にもファシズムにも反対した。昭和13年(1938)著書発禁、翌年休職処分となった。
とくがわ‐むねはる【徳川宗春】
[1696〜1764]尾張藩第7代藩主。商業を重視し放任政策をとったため、8代将軍吉宗の享保の改革と対立、幕府から隠居させられる。著書「温知政要」は絶版処分。
みのべ‐たつきち【美濃部達吉】
[1873〜1948]憲法学者・行政法学者。兵庫の生まれ。東大教授。天皇機関説を唱え、君権絶対主義を唱える上杉慎吉と論争。昭和10年(1935)国体明徴問題で右翼・軍部に攻撃され、貴族院議員を辞...
りゅうてい‐たねひこ【柳亭種彦】
[1783〜1842]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、高屋知久(たかやともひさ)。通称、彦四郎。食禄二百俵の旗本。初め読本(よみほん)を発表。のち合巻(ごうかん)に転じ、「偐紫(にせむらさき)...