おざわ‐ろあん【小沢蘆庵】
[1723〜1801]江戸中期の歌人。名は玄仲(はるなか)。尾張国犬山藩士。「ただごと歌」を主張、和歌は自然な感情を平淡に歌うべきものとした。著に、家集「六帖詠草」、歌論「蘆かび」など。
おのえ‐さいしゅう【尾上柴舟】
[1876〜1957]歌人・国文学者・書家。岡山の生まれ。本名、八郎。和歌を落合直文に学ぶ。歌誌「水甕(みずがめ)」を創刊。書家としても活躍し、平安時代の草仮名の研究に業績を挙げた。歌集に「静夜...
おの‐の‐たかむら【小野篁】
[802〜853]平安前期の漢学者・歌人。清原夏野らとともに令義解(りょうのぎげ)を編纂(へんさん)。遣唐副使となったが大使と争って行かず、隠岐(おき)に流され、のち許されて参議となる。詩文は経...
かがわ‐かげき【香川景樹】
[1768〜1843]江戸後期の歌人。鳥取の人。号、桂園。香川景柄(かげもと)、小沢蘆庵に師事。賀茂真淵(かものまぶち)らの古代尊重主義に反対、純粋感情を重んじる桂園派を打ち立てた。著に歌集「桂...
かき‐もんいん【嘉喜門院】
南北朝時代の歌人。後村上天皇の女御(にょうご)。長慶天皇と後亀山天皇の生母。琵琶(びわ)と和歌にすぐれる。家集「嘉喜門院集」。生没年未詳。
かざんいん‐ながちか【花山院長親】
[1346ころ 〜1429]南北朝・室町時代の学者・歌人。号、耕雲。右大臣。新葉和歌集の編纂(へんさん)に従事したといわれる。著「耕雲千首」「耕雲口伝」「耕雲紀行」など。
かたやま‐てつ【片山哲】
[1887〜1978]政治家。和歌山の生まれ。大正期からキリスト教的社会主義運動に力を入れ、第二次大戦後は日本社会党の書記長・委員長を歴任。昭和22年(1947)に連立内閣の首相となった。→芦田均
かねこ‐くんえん【金子薫園】
[1876〜1951]歌人。東京の生まれ。本名、雄太郎。浅香社に入り、和歌の革新運動に参加。明星派に対抗して白菊会を結成。歌集に「片われ月」「草の上」「白鷺集」など。
かねこ‐もとおみ【金子元臣】
[1869〜1944]国文学者・歌人。静岡の生まれ。国学院大学教授。御歌所寄人(よりゅうど)。短歌誌「あけぼの」を主宰。著「古今和歌集評釈」「枕草子評釈」「定本源氏物語新解」など。
からすまる‐みつひろ【烏丸光広】
[1579〜1638]江戸初期の歌人。公卿。京都の人。和歌を細川幽斎に学ぶ。書にもすぐれ、上代和様の名筆。家集「黄葉和歌集」、歌道書「耳底記(にていき)」など。