ささざわ‐さほ【笹沢左保】
[1930〜2002]小説家。神奈川の生まれ。本名、勝(まさる)。処女長編「招かれざる客」で注目され、「人喰い」で日本探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)受賞。「木枯し紋次郎」シリーズはテ...
さた‐いねこ【佐多稲子】
[1904〜1998]小説家。長崎の生まれ。本名、イネ。「キャラメル工場から」でデビュー。左翼運動に身を投じ、共産党に入党するが、のち除名。他に「女の宿」「樹影」「時に佇(た)つ」「月の宴」など。
サッチャー【Margaret Thatcher】
[1925〜2013]英国の政治家。1975年、保守党党首。1979年、英国史上初の女性首相となり、1990年まで在任。経済再編のためマネタリズムに基づく諸政策を実施。外交ではフォークランド紛争...
サッフォー【Sapphō】
[前612ころ〜?]ギリシャの女流詩人。レスボス島生まれ。率直で簡明な作風の叙情詩・恋歌などは、後世まで永く愛好された。貴族の娘たちに詩や音楽を教えていたことから、同性愛、失恋による自殺などの...
さとう‐とくじ【佐藤得二】
[1899〜1970]哲学者・小説家。岩手の生まれ。京城帝大予科、一高の教授を歴任した後、文部省に入省。昭和38年(1963)、64歳のときに「女のいくさ」で直木賞を受賞し、話題を集める。
さの‐じろうざえもん【佐野次郎左衛門】
江戸中期の下野(しもつけ)佐野の農民。享保(1716〜1736)のころ、江戸吉原の遊女八橋(やつはし)を恨み、八橋ほか多くの人を斬った。この事件は吉原百人斬りといわれ、歌舞伎化された。特に「籠釣...
さののおとがみ‐の‐おとめ【狭野弟上娘子】
奈良中期の女流歌人。狭野茅上(さののちがみの)娘子とする写本もある。中臣宅守(なかとみのやかもり)との別離の悲しみを詠んだ相聞歌(そうもんか)が万葉集に収められている。生没年未詳。
さんとう‐きょうざん【山東京山】
[1769〜1858]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、岩瀬百樹(いわせももき)。京伝の弟。篆刻(てんこく)を本業としながら、合巻「復讐妹背山(かたきうちいもせやま)物語」「教草女房形気」、風俗...
サンド【George Sand】
[1804〜1876]フランスの女流小説家。本名、オーロール=デュパン(Aurore Dupin)。ロマン主義的作風のあと空想的社会主義の影響を受ける。のち田園小説や童話を書いた。ミュッセやショ...
しいな‐りんぞう【椎名麟三】
[1911〜1973]小説家。兵庫の生まれ。本名、大坪昇。小説「深夜の酒宴」により、戦後派作家として認められた。実存主義的作風を示し、のちキリスト教に入信。他に「永遠なる序章」「自由の彼方で」「...